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アメリカが誇る大統領専用車「The Beast」

みなさんこんにちは!

 

世間では元号改正から初の国賓として、アメリカ合衆国からトランプ大統領が来日されるということで今話題になっていますね。

今日はそんなアメリカ大統領の乗り物にまつわるお話を少しします。

 

目次

  • GMC Cadillac presidential limousine
  • 圧倒的な防弾、耐爆性能
  • 乗用車ではありえない!?完全気密の耐NBC兵器性能
  • もしもの時の救急車!?緊急時には輸血可能
  • タイヤがなくても大丈夫!?圧倒的な走行性能
  • キャビンの中はホワイトハウス!?最新の通信設備
  • 最後に…

 

GMC Cadillac Presidential Limousine

世界のアメリカ大統領が使用する乗り物としてまず一番有名なのは、映画などのモデルにもなった大統領専用機エアフォースワンですね。

 

こちらの機体は主に国外訪問など長距離移動が必要になる際に用いられるものですが、今回ご紹介するのは比較的近距離間での移動の際に使用される“車両”になります。

 

 

別名、“キャデラック・ワン“や“The Beast“と呼ばれるこの車両はしばしば「動く要塞」、「野獣」などと比喩されます。

 

「たかが車に大げさな(笑)」とお考えのあなた!

侮るなかれ、その最大の理由がこの車の特殊な性能にあります。

 

もちろん大統領を守るという特性上、採用して間もない頃は最重要機密とされていた車両データですが最近はある程度の装備などは公開されています。

 

圧倒的な防弾、耐爆性能

まず一つめが銃弾や爆発物などに対する防御力です。

ビーストのボディパネルは厚さなんと8インチ(20センチ)で一般的な乗用車の高張力鋼板ではなく、特殊鉄鋼やチタン、セラミックなどを使用したチョバムアーマーシステムという複合装甲(戦車や装甲車などの軍用車に使用される素材)を採用しており、通常のライフル弾はもちろんの事、12.7mmや14.5mmといった重機関銃に使用される大口径徹甲弾や携帯型ロケットランチャーを防ぐことができる程の装甲を持っています。

 

ちなみに昨今の乗用車のパネルは大体0.6mmから0.8mmとなっており、拳銃に使用される9mm弾ですら貫通するということを考えるとその凄さがお分かり頂けると思います。

 

さらには、燃料タンクと車体下部全面に特殊フォームシールなどの耐爆処理が施されており、ウインドウガラスに関しても強化ガラスとポリカーボネートの複合材による厚さ5インチ(12.7センチ)にもなる最高クラスの防弾、耐爆性能を有した素材を使用しています。

 

 

ドアの厚みと車体のサイズえげつないですよね…

そうなんです。実はこの車、広告写真で見るより実物はめちゃくちゃデカいんです。

鉄壁の守りを手に入れる代償は総重量8トンという数値に表れています。

ちなみに最高速度は時速100km、燃費は2.8km/Lほどのようです。

トヨタのアクア8台分の重さで、ランクルの燃費と同じ位と考えれば結構低燃費?ですね!(低燃費ってなんだ…?)

 

乗用車ではありえない!?完全気密の耐NBC兵器性能

 

もう十分でしょって思われるかもしれませんが、この車、大統領を銃弾やロケット弾から守るだけはありません。

 

通常、自動車はコストやメンテナンス性、強度や重量、さらには安全性の兼ね合いからシャシーやパネルに穴が空いており車の中は密閉されてはおりません。

 

ですがビーストの場合、生物兵器、化学兵器による攻撃や損傷時に煙が入って窒息したりしないよう、扉を閉めると車内が完全に密閉状態になる構造をしています。

 

また、もし万が一車両に火がついた場合に備え車内外ともに自動消火システムがついているそうです。

 

もちろん密閉しているということはそのままだと酸素濃度が低くなってしまいますので、車内に独立した酸素供給システムとエアコンディショニングシステムが搭載されています。

 

まさに外界と隔絶したシェルター構造になっているわけですね。

 

もしもの時の救急車!?緊急時には輸血可能

 

そもそも内部にいる人間を傷つけない為の設計がされている車ではありますが、もしも万が一、大統領が銃撃や爆発に巻き込まれケガを負ってしまった際の為に、ビーストには常に大統領と同じ血液型の輸血用バッグが常備されています。

 

冒頭でも触れたエアフォースワンには必ず医師が同乗しており、緊急時には会議室が手術室になり即座にオペができるそうですが、さすがにそこまでのスペースはないのであくまで応急処置ができる最低限の装備なのでしょうか…

 

いや、それでも十分すごいんですけどね。

 

タイヤが無くても大丈夫!?圧倒的な走行性能

装甲性能については先程ご説明しましたが、ビーストは車本来の走行性能も凄いんです。

 

この車に採用されているタイヤは、GOOD YEAR社製のランフラットタイヤ。

パンクしても80km程度のスピードであれば約100kmほどの距離を移動できるものです。

加えてこの車は爆発などによりタイヤそのものが吹き飛んだとしてもしばらくはホイールのリムのみで走行できるとも言われています。

 

しかし、「タイヤが吹き飛ぶほどの爆発に巻き込まれたら視界が悪くなって走行できなくない?」と思った方がいるかもしれませんがご安心ください。

ビーストには暗闇でも走行可能な暗視補助システムや、赤外線で周囲の情報を感知して視覚化するサーマルビジョン、最新のミリ波レーダーなども装備されており、たとえウインドウスクリーンの視界を奪われようと走らせることが可能なのです。

 

キャビンの中はホワイトハウス!?最新の通信設備

外界と隔絶されて安全だからと呑気に車内で寝ているわけにもいきません。

この車を使うのは他の誰でもないアメリカ大統領。

世界のパワーバランスを握っている人間なのです。ですから、何時如何なる時であろうと重大な決断をするための備えが必要です。

 

そのためビーストには、緊急避難用の核シェルターや、エアフォースワン同様に24時間365日地球上のどこでも使用可能な最新の衛星ネットワークシステムが装備されているといわれています。

 

緊急時にはアメリカ国防総省(ペンタゴン)に直通で繋がる衛星電話もあるそうです。

「動く要塞」というあだ名にも納得ですね。

 

最後に

長くなってしまいましたが最後にこの車の最新モデルについて触れておきます。

 

現在トランプ大統領が来日されたため空輸で日本に運ばれて来たビーストですが、昨年の2018年に最新型がお披露目され、今回日本の地で国外初となる運用がされております。

 

当然ながら最新型に関しては車体性能などの情報は国家機密に触れる為一切公開されておりませんが、米政府はこの新車両開発に日本円でおよそ17億円の費用を投じており、さらなる性能アップが期待されます。

 

タイヤで走行する乗り物としては世界最高峰の安全性を有するビースト。

日本にいる限り直接目にする機会は少ないと思いますが是非一度間近で見てみたいものですね。

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