追突事故を防ぐためには
こんにちは!車検のコバック・保険コンサルタントの小林です。
みなさんご存知でしょうか?事故の中で1番多いのが追突事故です。
平成26年中に起きた追突事故は20万7,485件※で、交通事故の要因の中で最も多く、全体の36%を占めました。
※警視庁「平成26年中の交通事故の発生状況」より
そこで今回は、どのような状況で追突事故が起きてしまうのかを確認し、追突をしない・追突をされない方法を考えましょう。
なぜ追突事故が発生してしまうのか
公益財団法人交通事故総合分析センターが平成21年~25年に行った、追突した車両ドライバーへのインタビュー結果によると、約8割が「前車の存在を認識したときは、十分な車間距離をとっていた」と答えました。しかし、前車に追突する危険を感じたときになると、約9割が安全に停止できる車間距離を下回っており、減速も行っていませんでした。前車との車間距離を十分とっているつもりでいたものの、ハッと気づいたときには前車が迫っており、減速しようにも間に合わず、追突している様子がうかがえます。
油断による「発見の遅れ」や思い込みによる「判断の誤り」が追突につながる
平成26年中の追突事故による負傷者のデータをもとに、追突した車両ドライバーの事故要因をみると、「発見の遅れ」が最も多く全体の約60%を占めています。走行中、「前車は同じ速度で走り、急停止することはない」と油断していると、漫然運転やわき見運転、安全確認を怠る運転につながり、前方の事故や渋滞に気づき急停止したりすれば、発見が遅れ追突する危険性があります。
また、「判断の誤り」も多く、全体の約25%を占めています。渋滞のときに前方の車が動いたり、交差点の信号が青に変わったりすると「前車も動く」と思い込み「発進しよう」と判断し、追突する危険性があります。
追突しないためには、油断や思い込みをなくし、前車の動きをよく見て正しく判断することが重要です。一方、追突されないためには、急ブレーキを避け、減速して停止することを後続車に知らせる必要があります。
追突事故を防ぐためには
前車の動きに対する「発見の遅れ」や「判断の誤り」により、追突事故を起こさないためには、どのように運転を心がければよいでしょうか?また追突されないための運転についても考えてみましょう。
走行しているとき
●車間距離を十分にとり、前車のブレーキランプが点灯したら、足をブレーキの上に置きましょう
走行中、小動物が飛び出してきたり、前方で事故が起こったりして前車が急停止することがあります。そのときに、前車との車間距離が短かったり、ブレーキに足を運ぶのが遅れたりすれば追突する危険性があります。
車検距離を十分にとり、前車のブレーキランプが点灯したら、足をブレーキの上に置いていつでも踏み込めるようにしましょう。
●夕暮れ時は、早めにヘッドライトを点灯しましょう
夕暮れ時は、周囲が徐々に暗くなるのに比例して視覚機能も低下し、追突事故を起こしやすくなります。
早めにヘッドライトを点灯し、良好な視界を確保するとともに、前車へ自車の存在を知らせましょう。また、テールランプも早めに点灯し、後続車や周囲の車両へ自車の存在を知らせましょう。
停止するとき
●早めにブレーキを軽く踏み、後続車に注意を促しましょう
後続車からの追突を避けるためには、自車が停止することを知らせて注意を促す必要があります。早めにブレーキを軽く踏み、段階的にゆっくりと減速して停止させましょう。また、自車が減速しているのを、後続車が気づいているかどうかも注意して、観察しましょう。
●前車と十分な車間距離をとって停止しましょう
青信号で「前車が動く」と思い込みブレーキから足を離したとしても、停止時に前車と十分な車間距離をとっていれば、追突するまでの時間ができるので「停まっている」と気づき、停止することが可能になります。また、後続車から追突されても、前に進み出る距離を稼ぐことができ、多重事故を防ぐことが可能になります。
停止時も、前車と十分な車間距離をとりましょう。
発進するとき
●前車が動き始めるのを確認して、ブレーキから足を離しましょう
信号が青に変わったとき、前車が動いていないのにブレーキから足を離していることがありませんか?オートマチック車の場合、ギアがドライブのままブレーキから足を離せば、ユルユルと前進し追突する危険性があります。さらに、「青になったから前車も動くはずだ」と思い込んでアクセルを踏み始めれば、衝撃が強くなります。
信号が青になり発進するときは、前車が動き始めるのを確認してブレーキから足を離し、ひと呼吸おいてからアクセルを踏み始めましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
追突事故は交通事故の中で最も多いと言われています。
前車がコンビニの駐車場に入ろうと急に減速したり、渋滞のときに前方の車が動いたからと間違った判断でアクセルを踏んでしまったり・・・
当たり前のことかもしれませんが、追突事故を防ぐ1番の方法は車間距離を十分にとることです。
さらに間違った判断をしないためにも、前車の動きをよく見ること。停まるときは、早めに後続車に注意を促しましょう。
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