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高齢者を交通事故から守るための3つの実践

こんにちは!車検のコバック・保険コンサルタントの小林です。

みなさんは「少子高齢化問題」についてご存知でしょうか?

総務省(平成24年1月推計)によると、日本の総人口は2048年に1億人を割り9,913万人、2060年には8,674万人になると予測されています。

さらに高齢人口(65歳以上の人口)は、2042年に3,878万人とピークを迎え、その後は一貫して減少に転じ、2060年には3,464万人となると予測されています。

このデータから2060年(平成72年)の高齢化率(高齢人口の総人口に対する割合)は39.9%、すなわち2.5人に1人が65歳以上となることが見込まれています。

そんな中、現在も問題となっているのが高齢者の事故率の増加です。

今回は高齢者を交通事故から守るための3つの実践をご紹介させていただきます。

キャプチャ3

実践①「かもしれない運転」で高齢歩行者を守ろう!

 ドライバー編 

高齢になるにつれ身体機能や反応速度は変化し、高齢歩行者は自分でも気づかないうちに危険な行動をとることがあります。

高齢歩行者を見かけたら、起こりうる危険を予測して「かもしれない運転」を心がけましょう。

キャプチャ7

「かもしれない運転」とは?

「かもしれない運転」とは、「歩行者が急に道路を横断するかもしれない」「物陰から自転車が飛び出してくるかもしれない」など起こりうる危険な状況を予測して運転することをいいます。その意識が高いほど危険な事態が発生しても事故を回避できる可能性は高くなります。
また、道路交通法第18条第2項は「歩行者の側方を通過するときは、安全な間隔を保ち、又は徐行すること」と義務付けています。

 歩行者編 

横断の前にひと呼吸おいて、左右の安全確認をしましょう。

近づいてくる車が見えたら、遠くても注意が必要です。通り過ぎてから余裕を持って渡りましょう。

キャプチャ10

車が来るより先に渡れると思っても、加齢に伴い歩行速度は低下します。

さらに時間がかかって危険な「斜め横断」は禁止されています。

実践②「やさしい視線」で高齢歩行者を見守ろう!

 ドライバー編 

昔からその土地で生活してきた高齢者は、気づかないうちに危険な行動をとることがあります。

高齢歩行者は自宅から500m以内での事故が多いことから、住宅地などでは特に注意が必要です。

キャプチャ8

なぜ「やさしい視線」なの?

高齢歩行者は、自分が歩く道路の交通環境を、過去の記憶に基づいて判断する傾向があります。道路の拡幅などで交通量が多くなっていても、その地域に住む期間が長いほど、習慣的に道路幅が狭かったときの感覚で道路を横断してしまうことがあります。
自宅から500m以内の歩き慣れた道路でも事故は多発しています。ドライバーは、高齢歩行者を温かく見守る気持ちで運転しましょう。
また、道路交通法第71条は「高齢者、幼児、身体に障害がある歩行者などの通行を妨げないようにすること」を義務付けています。

 歩行者編 

昔からある生活道路と交差する広い道路に注意しましょう。

道路によって車の流れは大きく違います。また、道路環境は時代とともに変化します。信号機のある交差点や横断歩道を渡りましょう。

キャプチャ11

「通行車両の直前直後の横断」は禁止されています。

実践③夕暮れから夜間、早朝は特に注意して運転しましょう!

 ドライバー編 

特に夕暮れ時間(日没前後1時間)は死亡事故が多発する時間帯です。

歩行者は「自動車はライトをつけているから、自分が見えているだろう」と思っていたり、自動車の距離や速度を見誤っている場合があります。

キャプチャ9

歩行者が亡くなる交通事故は、およそ4件に1件が夕暮れ時間に起きています。日中と比べてドライバーの視力が低下したり、退勤で帰宅を急ぐ気持ちも歩行者を見落とす一因となります。
夕暮れ以降は、上向きライトを活用したり、速度を抑えて運転するなど、いつも以上に注意する必要があります。

 歩行者編 

夕暮れから夜間、早朝は反射材を付けて、自分の存在を車にアピールしましょう。

車のライトがついていても、ドライバーから歩行者が見えているとは限りません。

キャプチャ12

反射材は靴の側面やかかと、杖などに付けると効果的です。

明るい色の服を着るだけでも効果があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

このほかにも「追突事故」や「工作物に衝突するなどの死亡事故」も多発しているようです。

しっかり前を見て的確な運転操作に努めるほか、体調の悪いときは運転を控えるなどの配慮も必要です。

詳細は一般社団法人日本損害保険協会で確認することができます。

http://www.sonpo.or.jp/archive/publish/traffic/0018.html

印刷物もPDFファイルも上記サイトからダウンロードできますので、ご活用いただければと思います。

一人一人が意識して、交通事故のない安心安全な車社会を目指しましょう!

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