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自動車保険の型式別料率クラスってなに?

こんにちは!車検のコバック・保険コンサルタントの小林です。

先日お客様から「事故もしてないのに保険料が上がってしまった。なんでかな?」とお問い合わせがありました。

いろいろな要素があったのですが、その中の1つに型式別料率クラスが上がっていることが原因でした。

そこで今回は、型式別料率クラスとは何かについてご説明させていただきます。

 型式別料率クラスってなに?

<自動車保険の料率区分>

自動車を使う目的(乗用や貨物、自家用や事業用など)や自動車の種類(普通、小型、軽など)、運転者の年齢、過去の事故歴などにより、事故が発生する頻度や被害の程度には差が生じます。

このようなことから、自動車保険では保険契約者が負担する保険料が用途・車種、年齢条件、過去の事故歴など個々のリスクの差異に応じたものとなるように保険料を区分する要素として料率区分を設けています。

自動車保険の料率区分

<型式別料率クラス>

様々な形状・構造・装備・性能の自動車が存在する用途・車種については、これらの自動車ことの特性やユーザー層等に基づくリスクの違いを総合的に評価する必要があり、基本的な車両構造等に基づいて自動車を分類する公的な単位である「型式」ごとの保険実績に応じて保険料を区分する「型式別料率クラス」を現在、自家用普通乗用車と自家用小型乗用車に導入しています。

型式別料率クラスでは1~9の区分にわけられ、保険料はクラス1が最も安く、クラス9が最も高くなっています。各型式には対人賠償責任保険や対物賠償責任保険、車両保険など補償内容ごとに1~9のクラスを適用しています。

ちなみに自家用軽四輪乗用車についても昨今、市場における台数構成比が自家用普通乗用車や自家用小型乗用車と同程度になっているため、2020年1月1日までに型式別料率クラスを導入することが検討されているようです。

どうやってクラスを決めているの?

型式ごとに適用するクラスについては、毎年1月に保険実績に基づいて直近のクラス実態に見合っているかどうか確認する「クラス見直し」が損害保険料率算出機構により行われています。

このクラス見直しでは、前年、各型式に適用したクラスが直近のリスク実態に見合っていないと判明した場合、翌年のクラスについて、リスクが低ければクラスを1つ下げ、高ければクラスを1つ上げることとしています。それ以外の型式については、前年のクラスのまま据え置きます。

一方、新しく発売された型式については保険実績の蓄積がないことから、排気量等に基づきクラスを決定しています。

型式別料率クラス

事故を起こしてないのに、保険料が上がるのはなぜ?

お客様からよく質問をされます。

自分が事故を起こしてないのに、なぜ保険料が上がってしまうのかというと、まずそもそもとして保険料の負担を公平にする仕組みがあり、リスクが高い集団と低い集団とで保険料に差を設けています。もちろん契約者ごとにその人のリスクを定めることができれば公平性は確保されますが、それでは十分なデータ量が確保できず、保険制度として成り立たなくなってしまいます。

そのため、用途・車種、年齢条件、過去の事故歴などによるリスクの差に応じた料率区分が設けられており、それぞれの集団に異なる保険料を設定しています。このような区分を設けたうえでもまだなお、型式別に見るとリスクの差が見られる状況にあるとともに、同じ型式の自動車であれば、ユーザーの利用目的やニーズに応じた形状・構造・装備・性能がある程度、似通った集団であると考えられています。そこで「型式」自動車保険における料率区分の一つとして採用しています。

自動車保険の型式別料率クラス

自動車保険の型式別料率クラス

まとめ

いかがでしたでしょうか?

自分が事故をしてなくても、同じ型式の車に乗るユーザーが多く事故をすれば、その車の保険金支払いリスクに応じ、型式料率クラスが上がってしまいます。つまり保険料が上がってしまいます。

しかし、その逆もあって全国的に同じ型式の車の事故率(保険金支払い)が少なければ、型式別料率クラスが下がり、保険料が安くなります。

公平な保険料を算出するために毎年見直しをされている型式別料率制度。

普通乗用車または小型乗用車にお乗りの方は、一度ご自身の証券を見て料率クラス(1~9の数値)を確認してみてください。

軽自動車にお乗りの方も2020年には料率クラスが導入される予定ですので、自分が乗っている車は全国的に見て事故が多いのか少ないのか(保険金支払いが多いのか少ないのか)知るきっかけになると思います。

また証券を見てもよくわからないという方は、コバックで保険の無料診断を受けてみてはいかがでしょうか。

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