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信号のある交差点を安全に左折していますか?

こんにちは!車検のコバック・保険コンサルタントの小林です。

みなさん、信号のある交差点は「右折よりも楽だ」と思っていませんか?平成27年中に起きた信号のある交差点での左折事故は、右折事故の半数以下ですが、それでも1年間に1万246件発生しています。

今回は、信号のある交差点での左折時に潜んでいる危険を通し、安全に左折するにはどうしたらよいかを考えてみましょう。

車と同方向に進む巻き込み事故が多い

公益財団法人交通事故総合分析センターの調査をもとに、信号の、信号のある交差点で左折時に死傷事故を起こした相手側の進行方向をみてみましょう(図1)。

左折車と対向してくる相手との事故の割合が17%なのに対して、同方向に進む相手との事故はその3 倍を超える57%を占めています。

左折時は、確認しにくい左後方から来たバイクや自転車、歩行者を巻き込む死傷事故が多発しているのがわかります。

左折時の巻き込み事故

 

安全不確認が死傷事故を招く

左折車の人的な要因をみると、安全確認を怠った「安全不確認」がほとんどを占めています(図2)。

ドライバーへのインタビューによると、左折時に「バイクや自転車がいるかもしれないという予測をしなかった」ため、安全確認を怠ってしまい、危険を見逃す結果になっていました。

また、横断中の歩行者や左折先の道路の様子など、他のものに気をとられ、思わぬ場所から横断しようとする自転車や不意に現れた歩行者を見落としてしまうケースもみられました。

一方、相手側へのインタビューでは「車は自分の存在に気づいているから止まってくれる」と思い込んでいたり、「左折すると思わなかった」と車の動きを気に留めていなかったりしていました。

バイク・自転車・歩行者は、「自動車側が危険を回避してくれる」という前提で行動しているので、左折時にドライバーが油断すると、死傷事故につながる原因となってしまいます。

左折時は、交差点のどこに危険が潜んでいるかを踏まえて、十分な安全確認を行うことが事故を防ぐポイントになります。

自動車左折時

 

安全に左折するには

巻き込み事故を防ぐ

●交差点直前で路肩との距離が1mくらいになるまで左に寄せましょう
交差点の30m手前になったら、後続車に対し「自車は左に曲がる」と認識させるため、ウインカーを点けます。左後方からバイクや自転車が来ていないかをサイドミラーで確認し、車線の左側に寄って、安全に左折できるように減速しはじめましょう。交差点手前で、車と路肩の距離を目安として1mくらいになるまで寄せます。そうすると、バイクや自転車が車の左側を通過しにくくなるので、巻き込み事故を防ぐことが可能になります。

●交差点内と左後方の安全確認を行いましょう
交差点が近づいてきたら、右折待ちしている対向車の動きを確認します。次に左後方をサイドミラーと目視で再度確認し、交差点手前で止まれるくらいに減速しましょう。右折する対向車が無理に交差点内に入ろうとしていたり、左側面や
すぐ後ろにバイクや自転車がいたりする場合は、交差点手前の停止線で停止し、バイクや自転車が通過するのを待ちましょう。

 

死角の危険に備える

交差点内と左後方の安全確認ができたら、徐行(すぐに止まれるくらいのスピード)で交差点内に進み、ハンドルを切り車体を左に向けて横断歩道手前で一旦停止しましょう。続いて横断歩道上に自転車や歩行者が入ろうとしていないか、周辺の安全確認を行いましょう。特に、夜間はライトを点けていない自転車や歩行者は見えにくくなるので、念入りに確認する必要があります。

 

前車に続いて左折するときは

前車が左折の安全確認を行っているときは、後続の左折車は交差点手前の停止線で止まりましょう。前車が左折しおわったら、左後方の確認を行って交差点内に徐行で進み、横断歩道上の確認を行って安全が確保されてから左折しましょう。前車に続いて安全確認をしないまま左折すると、目視できない箇所に潜んでいる自転車や歩行者が現れ、事故を起こす危険があります。前車に続いて左折するときも、交差点の安全確認を十分に行いましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

当たり前のことかもしれませんが、普段なかなかできていないことが多いのではないでしょうか?

当たり前のことを当たり前に実践することで、交通事故が減り、加害者(被害者)になるリスクが減っていきます。

今一度、信号のある交差点を左折するときは、左後方から来るバイクや自転車、横断歩道上や周辺の歩行者等も注意しながら安全確認を行いましょう。

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