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ドア開き事故を防ごう

こんにちは!車検のコバック・保険コンサルタントの小林です。

みなさんは車を停めてドアを開けるとき、周囲に歩行者がいないか、後方から自転車やバイクが来ていないか安全確認を行っていますか?

また、同乗者が降りるときや子供がドアを開けるときに、注意していますか?

今回は、車のドアを開けるときの事故を防ぐための方法についてご説明させていただきます。

意外に多い!?自転車やバイクとの衝突

平成26年中に駐停車している車のドアが開いたことによる交通事故(ドア開き事故)は2,325件発生しました。

自転車やバイクとの衝突が約9割を占め、そのほとんどが車の後方から来て左右どちらかのドアに衝突しています。

出典:公益財団法人交通事故総合分析センター平成27年第18回研究発表会テーマ論文「駐停車中のドア開き事故」より東京海上日動社作成

事故時の自転車やバイク側の人的要因をみると、要因が見当たらない「人的要因なし」が約半数を占めています。

出典:公益財団法人交通事故総合分析センター平成27年第18回研究発表会テーマ論文「駐停車中のドア開き事故」より東京海上日動社作成

駐停車中の車の窓にスモークガラスが使用されていたり、光の加減で車内の様子が見えなかったりして、自転車やバイクの運転者は車のドアが開くかどうかを予測することが困難なことがあります。

そのようなとき、自転車やバイクの運転者は「停まっているから危険ではない」と判断し、車のすぐそばを通過する可能性があります。

一方、車側の人的要因をみると、「安全不確認」が大半を占めています。

ドアを開けるときに、運転者が後方の安全確認を怠ると、自転車やバイクと衝突事故を起こす可能性があります。

また、同乗者がドアを開ける際の危険性を認識せずに、不用意にドアを開けてしまい、衝突事故を起こす可能性もあります。

ドア開き事故を防ぐためには、運転者が後方の安全確認を必ず行い、同乗者がいる場合は安全確認ができるまでドアを開けさせない必要があります。

ドア開き事故を防ぐためには・・・

車道で同乗者を降ろすとき「路肩に車を寄せて停めたから、ドアを開けても大丈夫」と油断していませんか?ドライバーの油断は、事故を誘発する原因になります。

ドア開き事故を防ぐ方法について考えてみましょう。

 

●ドアを開けるときは、安全確認を十分に行いましょう

路肩に車を寄せて停めると、後方から来た自転車やバイクの運転者は「停まっているから危険ではない」と判断し、車のすぐそばを通過する可能性があります。

降車のためにドアを開けるときは、周囲の安全確認を十分に行い、ドアを少し開けて後方から来る自転車やバイクにドアを開けることを知らせましょう。

また、乗車する際も「車に近づく前に周囲の安全を確認したから大丈夫」といきなりドアを開けないで、ドアを開ける前にもう一度後方の安全確認をしましょう。

 

●風が強いときは、しっかりとドアの取っ手を握って開けましょう

風が強いときに、ドアを開けようとすると、風にあおられて勢いよく開いてしまい、歩行者や後方から来る自転車やバイクにドアが当たる可能性があります。

ドアを開ける場合は、しっかりとドアの取っ手を握り、ゆっくりと開けましょう。

特に風が強いときは、屋内駐車場など安全に降車できる場所に移動してからドアを開けるようにしましょう。

 

●同乗者には安全確認がとれるまでドアを開けるのは待つように伝えましょう

路肩に車を停めてドアを不用意に開けると、歩道の歩行者や後方から来る自転車やバイクに接触する可能性があります。

同乗者が降りるときは、同乗者とドライバーの双方で安全確認を行い、安全確認がとれるまでドアを開けるのは待つように伝えましょう。

また、目的地の手前で信号待ちや渋滞で車が停止すると、急いでいる同乗者が車を降りようとドアを開けてしまう可能性があります。

安全に降車できる場所に着くまで、ドアを開けないように伝えましょう。

 

●子供が乗車するときはチャイルドロックをかけ、降りるときは大人が外からドアを開けましょう

子供が乗車しているときは、座席のドアを勝手に開けないように必ずチャイルドロックをかけましょう。

また、車から降りるときはドライバーや大人が外からドアを開けて、子供を安全に降ろしましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ちなみに同乗者が周囲の安全確認をしないで開けたドアに後方から来たバイクが衝突した場合、ドライバーは責任を問われます、

道路交通法第71条4の3(運転者の遵守事項)により、ドライバー自身はもとより、同乗者がドアを開けるときも、交通に危険を生じさせないために、必要な措置をとるよう規定しています。

この措置には周囲の安全確認等も含まれますので、車のドアを開けるときは、周囲に歩行者がいないか、後方から自転車やバイクが来ていないか、十分に安全を確認しましょう。

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