こんにちは!車検のコバック・保険コンサルタントの小林です。
みなさんは自動車保険の「使用目的」についてご存知でしょうか?
使用目的は保険料に直接影響しますし、間違って契約し事故をしてしまうと最悪保険金が出ない可能性も・・・。
そこで今回は正しい使用目的の選び方についてご説明させていただきます。
保険料算出のため、大手損害保険の契約では使用目的を選ぶ必要があります。
使用目的には3つの区分があります。
①業務使用
②通勤・通学使用
③日常・レジャー使用
これは保険料負担を平等にするための制度で、例えば営業の仕事で毎日車に乗る方(業務使用)と休日に家族とお出かけするときのみ車に乗る人(日常・レジャー使用)とでは事故リスクが異なるということで、保険料に差をつけています。
使用頻度が多い順に保険料が高くなっていますので、業務使用が一番高く、次に通勤・通学が高く、日常・レジャーが一番安くなります。
では、どれだけ乗ると業務になるのか、また通勤・通学になるのか。
ご契約のお車を運転されるすべての方の使用実態をみて「年間を通じて月15日以上、お仕事に使用しますか?」という質問にYESであれば「業務使用」になり、NOであれば次は「年間を通じて月15日以上、通勤・通学に使用しますか?」という質問に答えていただき、YESであれば「通勤・通学使用」、NOであれば「日常・レジャー使用」になります。
単純な質問ですが、正しく伝えないと「告知義務違反」として最悪保険金が出ない場合もございます。また保険期間の途中に用途が変更になった場合もその旨を保険会社に伝えないと「通知義務違反」とされてしまう可能性がありますので、契約締結前に正しく理解しておくことが大切です。
次に具体的な事例で「通勤通学」と「日常レジャー」使用についてご説明させていただきます。
・月15日以上ご契約のお車で通勤しているが、月2~3回仕事に使うことがある。
・月15日以上自宅の最寄り駅までご契約のお車で行き(駐車場に停めて)電車で通っている。
・月15日以上大学へご契約のお車で通っている。など
・月15日以上ご家族に自宅の最寄り駅までご契約のお車で送り迎えしてもらっている。
・月15日以上幼稚園または保育園へご契約のお車で送り迎えしている。
・冬季(12月から3月)は毎日ご契約のお車で通勤するが、それ以外はバス通勤している。など
いかがでしたでしょうか?
ただ単純に「月15日以上」ではなく「年間を通じて月15日以上」という考え方ですので、もっとわかりやすく考えると年間365日のうち半分(183日)はどんな目的で使用されるかを考えればOKです。上記にもありました「冬季は毎日通勤で使用するが、それ以外はバス通勤」がその例にあてはまります。
またお客様からよく「通勤でも使うし、レジャーでも使うんだけどどっちを選べばいいの?」という質問ですが、答えは「通勤・通学使用」になります。
それは冒頭でお伝えしたようにリスクによって保険料を決めているので、レジャー使用リスクより通勤使用リスクの方が高いのでその分保険料を支払う必要があります。大は小を兼ねるということですかね。
保険会社によっては「使用目的」を選ぶ必要がないところもあるようですが、もし「使用目的」を選ばれる際は保険会社または代理店にしっかり確認し、正しい保険内容にしましょう。