2020年は保険料が値上がり?値下がり?
こんにちは!車検のコバック・保険コンサルタントの小林です。
新聞やニュースでも報道があったように、東京海上日動、損保ジャパン日本興亜、三井住友海上、あいおいニッセイ同和の大手損保4社は2020年1月にそろって自動車保険(任意保険)の保険料を値上げすると発表がありました。
逆に自賠責保険(強制保険)の保険料は、2020年4月の契約分から下がる見通しになったことが発表されました。
そこで今回は2020年の保険料の値上げ、値下げについて解説をさせていただきます。
自動車保険(任意保険)は値上げ傾向に
前回、自動車保険の保険料が値上げをしたのは2014年の消費税増税時で、上げ幅は0.9~2.5%でしたが、今回は各社とも3%前後の値上げになると見込まれています。
2019年10月から、消費税の税率が「8%」から「10%」にアップしましたが、自動車保険は非課税取引のため自動車保険料に対して消費税は課税されません。
保険料支払いの明細にも「消費税」という欄はありません。つまり、10月の消費増税分が直接値上げされる、ということではありません。
なぜ保険料がアップするのか
それは、保険会社が修理などの際に支払う費用に消費税がかかってくるためです。
たとえば修理工賃、部品代などは増税の対象になります。また、保険の販売を請け負う代理店手数料についても消費増税が反映されます。
自賠責保険(強制保険)は値下げ傾向に
自賠責保険が値下げされるのは2020年4月以降の契約となる予定で、改定されれば2017年4月以来、3年ぶりとなります。
引き下げ幅は今後調整となりますが、全車種平均で1~2割程度安くなる見通し。
現在の自賠責保険料は、一般的な自家用の乗用自動車の場合、沖縄県や離島を除いて2年契約で2万5830円だが、2千~3千円程度安くなる可能性がある。
引き下げは20年1月に開く金融庁の審議会で議論した後、損害保険料率算出機構で決定されます。
なぜ保険料がダウンするのか
自動ブレーキなど自動車の安全性能の向上で交通事故が減り、保険金支払いが縮小していることが反映されます。
自賠責保険の基準料率は「ノーロス・ノープロフィットの原則」に基づいて算出されています。
具体的には滞留資金が黒字になれば、今回のように保険料が引き下げとなるのです。
滞留資金とは、「過去契約分の収支差額の累計」と「利息の蓄積」を合計した額です。
【過去契約分の収支差額】
交通事故発生状況の変化によって生じた料率算出時の見込みと実績の差分
【利息】
保険契約時から保険金お支払い時までの間に生じた利息
まとめ
いかがでしたでしょうか?
保険料が高くなった、安くなったというところに目が行きがちですが、保険の制度上のことも2020年1月から改定されることが多くあります。
「今まで通りで更新。」
ではなく、現在加入している保険の内容が現在の乗り方、状況に合致しているか等、一度見直しをされてみてはいかがでしょうか?
もちろんコバックでは保険資格所有者が多数店舗に在籍しておりますので、いつでもお気軽にご相談ください。※一部店舗を除く
各店舗に保険の資格を有するスタッフが在籍しており、いつでも無料でプロによる確かなアドバイスが受けられ、多くのお客様に大変ご好評いただいております。
お客様の不安を安心に変えるお手伝いができること、スタッフ一同心より願っております。
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