みなさん、こんにちは!カーライフアドバイザーの中居です。
画像:警告灯が点灯している自動車について
この内容が施工されてから約2年が経過しましたが、いずれかの警告灯が点灯していて、
車検に不合格のため修理を行った車両は何台もありました。
今回は、その中のエアバック警告灯についてのお話しと、最近ご入庫されたエアバックの警告灯に異常があったお車の修理内容をご紹介します。
目次
エアバッグ警告灯は、通常運転席のメーター周辺にある「AIRBAG」という文字か、マークで表示されるランプです。
このエアバッグ警告灯は、エアバッグやシートベルトの機構に故障、もしくは異常がある場合点灯するもので、このランプが点灯した状態のまま運転すると、衝突事故などが起こっても、エアバッグが作動しない可能性があるため注意が必要です。
エアバッグ警告灯が点灯する原因はいろいろとありますが、ほとんどはコンピュータもしくはセンサーの故障を知らせていることが多いです。
また、乗客を座席に固定するためにシートベルトを巻き上げるプリテンショナーやシートベルトバックルの故障・異常も点灯の原因となります。
バッテリーの電圧が9Vを下回った場合にも点灯することがあります。
他にも、警告灯点灯の要因となるものは多々ありますので、ランプが点灯してしまった場合には、なるべく早めに原因を確認する必要があります。
エアバッグ警告灯が点灯した状態のまま車検に出した場合、不合格になります。
警告灯が点灯している状態では、事故などの緊急時に正しく作動しなかったり、逆に誤作動を起こし必要ない時に作動してしまったりする可能性があるからです。
より正確には、次の条件を満たす場合、車検不合格となります。
・エンジンが始動している状態で、エアバッグ警告灯が点灯、もしくは点滅する状態
・電源投入時にエアバッグ警告灯が点灯しない
ハンドル交換等の理由により、エアバッグを外した状態であっても、警告灯の点灯・点滅がある場合は不合格となることもあるので注意が必要です。
今回、当店に入庫されたお車は平成17年式の軽自動車でした。
早速、お車の点検に入りエンジン始動中に電気(ライト)回り、車内メーター回りを確認、警告灯が点灯していることも無く異常なしと判断しました。
次にシートベルトの確認です。
まずは、
・エンジンキーをONの状態で警告灯が点灯
次に、
・エンジン始動後にシートベルト装着で警告灯が消灯
このように点検を行い「シートベルトはOK!」・・・・・「ん???」何か違和感が・・・
もう一度確認・・・・キーONの状態で警告灯の確認・・・・「あれ???」・・・・
「エアバックの警告灯?」・・・・よく見るとエアバック警告灯だけ点灯していません!
これが違和感でした。
点検や検査では、エアバック警告灯が点灯していないことがチェック確認されるのですが、メーターパネルのエアバック警告灯の球(電球)の抜き取りや、配線切断によるエアバック警告灯自体が点灯しないようにしている状態も防止するため、次のようなチェックを行います。
・キーをON状態でのエアバック警告灯の点灯確認
キーをONにした状態で、メーターパネルのエアバック警告灯が点灯するかを確認します。
・エンジン始動後のエアバック警告灯の消灯確認
エンジン始動後、メーターパネルのエアバック警告灯が消灯するかどうかを確認します。
今回のお車は、メーターパネルのエアバック警告灯が点灯しないということで、車検が不適合となりました。
今回の症状からして、診断、修理に時間がかかりそうです。
詳しい点検・修理内容は、次回お話しをさせて頂きます。
では、エアバックの警告灯についてのお話しをさせていただきましたが、エアバッグといえば、タカタ社製エアバッグのリコール問題が記憶に新しいところですが、車種によっては「タカタ社製エアバッグをリコール改修していない車は車検を通さない」という措置が適用されています。
万一、リコールの対象となる車を未回収のまま車検に出してしまった場合、車検に通らなくなってしまいますので、注意してください。
メーターパネルの警告灯は、そもそも運転者に車両の異常を知らせる装置です。
そのままにしておくと、もちろん車検には通りませんが、事故や大きな故障・出費にも繋がってしまします。
今回は車検でご入庫のお話しになりますが、車検以外での点検、または走行中に点灯してしまったなど、異常を感じられた方は是非お問い合わせください。