みなさん、こんにちは!
前回は、レースの世界でよく聞かれるハンドリングの違いである、「アンダーステア」・「オーバーステア」について簡単ではありますが紹介させて頂きました。
今回は、更によく耳にする「スリップストリーム」についてお話しさせて頂きます。
目次
走行する際は、空気による抵抗を常に受けている状態となります。
その抵抗力は速度が上昇するほど大きくなり、加速する為のエネルギーを費やしてしまいます。そこで前走する車両の真後ろにつく事で、空気抵抗が少なくなり前走の車両よりも少ないエネルギーで走行可能となります。
・メリット
高速走行の真後ろは通常よりも気圧が低く、空気の渦が発生して吸引する力が生まれます。つまり抵抗が少なくなるだけでなく、更に前に引っ張られる事で加速力も得られます。
・デメリット
こうして聞くと良い事ずくめの様ですがデメリットもあります。
長く前走車の後に付きすぎる事で、冷却系統に問題が発生しオーバーヒートのリスクがありますし、高速走行車の後方周辺は乱気流が発生している為、コントロールを失う恐れがあります。
いかがでしたか?
競技やカテゴリーによって、アメリカンモータースポーツや自転車のサイクルロードレースでは、呼び名が「ドラフト」、「ドラフティング」と呼ぶ事が有ります。
レースの世界だけでなく、一般走行においても空気抵抗を減らす事で燃費向上に繋がりますが、前走者にピッタリと張り付く行為は、追突の危険が大きいので極力避けましょうね。
それでは、また!