逃走車を捕まえろ!アメリカ警察官の逮捕術
みなさんこんにちは!梅雨も明けて夏本番といった暑さがやってきましたね。
8月は各地でお祭りや花火などのイベントもあり楽しみですが、それと同時にお酒を飲んで浮かれた人が問題を起こして捕まったり、飲酒運転で事故をしたなんてことが毎年増える時期でもあるので注意が必要です。
さて、今回紹介するのはそんな人たちを捕まえる警察官の逮捕術についてのお話です。
みなさんは映画やドラマ、はたまたニュースやテレビの特集などで警察官が逃走した容疑者の車に後ろからぶつかり強制的に停車させ、逮捕するシーンを見たことがありませんか?
実はあの体当たり、誰でもやれるかというとそうではないんです
正式名称は”PIT maneuver”(ピット・マニューバー)と呼ばれる方法で所定の技能訓練を得て資格を取得した警察官が所轄の指令所から指示を受けた場合に実行できるものです。
ぶつかり方に関しても決して闇雲に体当たりしているわけでは無く、対象車両の左右どちらかの後輪からバンパーの間のクォーターパネル部にできる限り密着しゆっくりとハンドルを対象車両側に切ること、その際の走行速度は50mph(およそ80km/h)以下であることなど、意外と細かく規定があります。
確かに二次的被害の可能性を考えるとリスクはありますが、それ以上に猛スピードで暴走する逃走車を逃がして市民を巻き込む事故を起こさないための措置と考えると必要な技術なのでしょう。
ではなぜ日本の警察はこのピット・マニューバ―を導入しないのか?
警察に密着する某番組を観ているとそう感じる方もいるかと思います。
その理由は幾つかあると思いますが、まず大きな点として技術訓練制度の導入や新たな法整備が必要な事。
先程説明したようにピット・マニューバーの訓練、資格制度、実施要項などの規定が現状日本では整備されていません。
加えてアメリカではこれを実行できる規定速度の50mph(約80km/h)以下だと、必要な措置であったと捉えられ裁判で行為の違法性を棄却されますが、日本ではこのような法的制度が無い為、容疑者確保に対して過剰な措置と裁判所に判断されてしまうことがあるかもしれません。
次に、それと合わせて問題になるのが日本の道路事情です。
アメリカは国土の広さもあり幹線道路は言わずもがな、住宅街であっても車線一本当たりの道幅がとても広いです。
対して日本の道路は道幅も狭く、車道の隣りはすぐ建物の壁なんてことが普通です。
「そんな場所で車をスピンさせて建物に突っ込んだら?」「もし歩行者が巻き込まれたら?」
そう考えると無理に追尾せず、一旦逃がして後日捜査するという方法を取らざるを得ないのも仕方ないかもしれません。
ですが犯罪を取り締まるやり方に違いはあれ、日本の警察官もアメリカの警察官も、何より市民の安全を第一に考え行動してくれているということに間違いはないと思います。そのことを肝に銘じて、我々も車に乗る際は安全運転を徹底しなければいけませんね!
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