自動車のガラスの種類と特徴
みなさんこんにちは!今回は自動車のガラスについてのお話です。
昔の自動車を思い出してみると、自動車が誕生したころは馬車のようなスタイルで、ガラスどころか屋根もありませんでしたね。技術が進歩し、現在のような形になっていった自動車。安全で快適に走る為に、ガラスにはどんなことが要求されるのでしょうか。
合わせガラスと強化ガラス
自動車に使われるガラスは運転時の視界確保、飛び石などの飛来物からの保護、事故が起きた時の被害軽減などドライバーや同乗者の安全性や快適性を確保する役割があります。こうしたガラスを安全ガラスといい、自動車用に設計されています。安全ガラスには大きく分けて3つの種類があり、「合わせガラス」と「強化ガラス」と「部分強化ガラス」があります。
【合わせガラス】
合わせガラスは、2枚のガラスの間に「中間膜」という透明樹脂フィルムはさんで貼り合わせた3層構造のガラスです。強い衝撃を受けてもヒビが入るだけで視界を大きく妨げず、粉々に砕け散ることはありません。また、事故の際に体が衝突しても、中間膜が衝撃を吸収することで、大けがに至らないよう安全性を備えていますので、自動車のフロントガラスに使用されています。
画像「フロントガラス」
【強化ガラス】
強化ガラスは、製造過程で「圧縮応力」という衝撃を打ち消す特性がついたガラスです。
衝撃抵抗が普通の同厚サイズのガラス3~5倍と、割れにくいのが大きな特徴です。急激な温度変化にも強く、170℃ぐらいまで耐えれます。
もし、粉々に砕け散っても破片は瞬時に角のない粒状になるので、ガラス片などで致命傷など大きなけがをするリスクも少なくなります。ただし、割れた時には細かな亀裂が視界を妨げたり、破片がドライバーの目に入ったりする危険性があり、フロントガラスには使うことができない為、ドアガラス、リヤガラスに使われています。
画像「ドアガラス、リヤガラス」
自動車に用いられるガラスですが、同じガラスでもドライバーや同乗者の安全性確保を考え、使い分けられているようですね。現在では安全性確保以外に快適性も考え、UVカット能力のある合わせガラスを、前席のウィンドウガラスに採用する車種もあるようです。
保安基準では自動車のフロントガラス、サイドウィンドウガラス(運転席と助手席)の3面には決められたもの以外のフィルム等の貼り付けが禁止されているため、UVカット用のフィルム等も貼る事ができない中、UVカット機能のあるガラスが備わっているというのはとてもありがたいですね。
ガラスの特徴を知っておくことはとても重要です。車内に閉じ込められた時に脱出用のハンマーでフロントガラスを叩いても恐らく無理でしょう。ドアガラスを叩けば割れるということを知っておくことで脱出することができ、一人でも多くの命を救う事が出来ると思います。
日頃から安全運転はもちろんですが、自動車の知識を増やして、自分や同乗者の命を守れるようにしていきましょう。

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