トンネルでの重大事故を防ぐために
こんにちは!車検のコバック・保険コンサルタントの小林です。
今の時期、夏休みなどで遠出をする方も多いのではないでしょうか?
前回、渋滞回避は事故回避につながるというテーマでお話をさせていただきましたが、今回は「トンネルでの重大事故を防ぐ」というテーマでお話をさせていただきます。
トンネルでは無理な運転が重大事故につながる
トンネルのような閉鎖された空間では、ひとたび事故が発生すると他社を巻き込む重大事故に発展する危険性があります。
トンネルの入口や出口を通過するときは、急に暗くなったり明るくなったりして、一瞬前が見えにくくなります。
目が周囲の明るさに慣れて見えやすくなるまで数秒かかり、その間ドライバーは不安を感じて速度を落とすことがあります。
もし、前車との車間距離が短いままトンネルに入ったり出たりした場合、速度を落としている前車に気づかずに追突する危険が生じます。
一方、トンネル内は左右の側面から天井まで壁で覆われた空間が続くので、カーブの見通しが悪かったり、緩やかな下り坂に気づかなかったりする場合があります。
トンネル内で無理な進路変更や追い越しなどをすれば、他車と接触し死傷事故を引き起こす可能性があります。
さらに、速度が出ている状態で運転操作を誤れば、ピンボールのように左右の壁面に衝突を繰り返し、次々に車を巻き込む重大事故につながる危険にさらされます。
トンネルを安全に通過するために
トンネルでの事故を防ぎ、安全に通過するための方法をみてみましょう。
●長いトンネルに入る前は、眠気を吹き飛ばそう
トンネル内は景色の変化がなく、目からも耳からも刺激が入らないため、距離が長くなるほど眠気をもよおすことがあります。
長いトンネルに入る前に眠気や疲れがある場合は、安全な場所で休憩してから通過しましょう。
●トンネルに入る前にライトを点け、トンネルを出てからライトを消す
トンネル内での視界を確保するため、ヘッドライトを点けましょう。
また、入口・出口では対向車に自車の存在を知らせるため、トンネルに入る前にライトを点け、トンネルを出てからライトを消しましょう。
●速度をコントロールし、車間距離を十分にとる
トンネル内が緩やかな下り坂になっていると、気づかないうちに速度が出て、車間距離が短くなる傾向があります。
スピードメーターをこまめに確認して安定した速度を保ち、十分な車間距離を維持しましょう。
●視野を遠くに向け、車線の中央を走行する
トンネルを走行していると、壁に目が向きがちになり車線の左側に寄ったり、壁が怖くて右側に寄ったりして、事故を起こす危険性があります。
姿勢を正してまっすぐ前を向き、視線を遠くに向けて、車線の中央を走行するように心がけましょう。
●トンネルは原則として、追い越しが禁止されている
トンネルでは追い越すための進路変更や、前車の側方を通過する行為は禁止されています(道路交通法第30 条第2 号)。
ただし、片側が2 車線以上あり、白線で区切られている場所では、進路変更や追い越しをすることができます。
しかし、トンネル内で前車を追い越す運転は事故につながりやすいので、トンネルを出るまで自車の車線を走行しましょう。
やむを得ず前車を追い越すときは、周囲の安全を十分に確認し、ウインカーを点けて意思表示を行い、ゆっくりと移動して進路変更を行いましょう。
まとめ
トンネルを通過するときには、ヘッドライトを点け、速度をコントロールして十分な車間距離を保ちましょう。
視線を遠くに向け、車線の中央を走行することを意識することで、事故が少なくなるのではないでしょうか?
もし、トンネル内に落下している部品の破片やビニール袋などは、トンネルの外に排出されずに風圧で道路上を浮遊し、運転操作に支障をきたすおそれがあります。
落下物を発見したら速度を落とし、注意を払いながら通過しましょう。
さらにトンネルを出て安全な場所で停車し、道路緊急ダイヤル【#9910】に通報し、未然に事故を防ぎましょう。
各店舗に保険の資格を有するスタッフが在籍しており、いつでも無料でプロによる確かなアドバイスが受けられ、多くのお客様に大変ご好評いただいております。
お客様の不安を安心に変えるお手伝いができること、スタッフ一同心より願っております。
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