オートマチックオイルは交換した方がいいの？

公開日： 2017/04/26 : 最終更新日：2017/04/26

豆知識

みなさん、こんにちは！カーライフアドバイザーの朝倉です。

オートマチックオイルは交換しなきゃいけないものなのか？交換するならいつ交換したらいいのか？ご存知ですか？今回はオートマチックオイルについてお話しさせて頂きます。

オートマチックオイルについて
交換しなきゃいけないものなのか？
いつ交換したらいいのか？
おわりに

オートマチックオイルについて

ここではあえて「オートマチックオイル」言っていますがオートマチックオイルは色々な言い方があります。「ＡＴＦ＝オートマチック・トランスミッション・フルード」だとか、最近だと「ＣＶＴＦ＝コンティニュアスリー・バリアブル・トランスミッション・フルード」と言われます。オイルというと「エンジンオイル」のイメージが強く勘違いされる方もいますがオートマチックオイルは全く別のものになります。オートマチックオイルはエンジンのパワーをタイヤに伝える重要な働きをしています。エンジンのパワーを100％タイヤに伝えるにはオートマチックオイルの状態は走りに大きく影響を与えるものになります。

（画像：新品のオートマチックオイル）

交換しなきゃいけないものなのか？

オートマチックオイルは「無交換」でも大丈夫だとか「１０万ｋｍ毎」の交換だとかメーカーの整備手帳に書かれている車がありますが、全ての車が対象という訳ではありません。シビアコンディション（一般の使用状況より厳しい使用状況）の場合は上記の基準とは異なってきます。ではどんな使用状況だと交換が必要になるかご案内します。

◎シビアコンディションに該当される方（一般の使用状況より厳しい使用状況）

・悪路を走行される方（走行距離の30％以上が凸凹路、砂利道、雪道、未舗装路など走行）

・走行距離が多い方（乗用車の場合、年間走行距離が２万ｋｍ以上）

・山道・登降坂路を走行される方（走行距離の30％以上）

・短距離走行の繰り返しが多い方（1回の走行距離が8Km以下、走行距離の30％未満）

・高地で走行される方（標高2,000ｍ以上の走行が走行距離の30％未満）

上記に該当する方は、オートマチックオイルを定期的に交換する必要があります。上記に当てはまらなくても高回転で走行したり長時間アイドリングをしたり、急発進、急加速、急減速、長時間の渋滞走行などは一般の使用状況より厳しい使用状況になります。そのため、上記の条件に当てはまらない場合でも、想定された一般的な使用条件よりも部品などの劣化が早く進行する可能性があります。買い物や通勤など短距離の走行が多い場合や、エアコンを常に使用していればエンジンの油温を上昇させ一般の使用状況より厳しい状況と言っても等しくなります。このような使用状況の場合はシビアコンディションに該当し「無交換」や「10万ｋｍ毎」と整備手帳やボンネット裏に記載されていてもオートマチックオイルの劣化が早くなるためトラブルを引き起す可能性があります。このような方は年数や走行距離、オイルの状態で交換をするのが適切です。

（画像：劣化したオートマチックオイル）

いつ交換したらいいのか？

シビアコンディションに該当する方やそれに近い方は2年又は2万ｋｍ毎に交換するのがお勧めです。オートマチックオイルが劣化したまま走行するとスムーズに変速をしなかったり、変速時にショックが出たりします。そうなってからだとオートマチックオイルだけ交換しても直らないことが多いので定期的に年数や走行距離で交換するのが大きなトラブル、大きな出費を抑えることができます。

おわりに

オートマチックオイルは普通に走行するために欠かせない大事なオイルです。交換タイミングが遅れると大がかりな修理、大きな余分な出費に繋がります。悪くなる前の交換＝定期的な交換は余分な出費を抑えお得です。オートマチックオイルの交換費用よりオートマチックオイルを交換しなかったことによって発生した修理代の方が間違いなく無駄な出費になりますのでオートマチックオイルは劣化する前に交換しましょう。オートマチックオイルのことやメンテナンスのことでお困りのことがありましたら是非ご相談をお待ちしております。

Profile
最新の記事

車検のコバック直営事業本部

直営事業本部：株式会社コバック

直営事業本部では車検・タイヤ・オイル・バッテリーなどのメンテナンスからキズへこみ修理、自動車保険まで地域の方に安全で経済的なカーライフを送っていただけるよう様々なサポートを考え店舗からお客様へ多くの方に喜んで頂けるサービスを提案させて頂きます。
お車のことで何かお困りのことがありましたらお気軽にお問合せ下さい。宜しくお願い致します。