スタッドレスタイヤ、今年も使える?
みなさん、こんにちは! カーライフアドバイザーの中居です。
12月も半ばになり、すでにスタッドレスタイヤに履き替えた方、これからの方いらっしゃるかと思います。
その、スタッドレスは購入してから何年経ちましたか?また、溝は残っていますか?
まだ大丈夫だろうと思っていても危険な場合もあります。
今回は、お客様に安心して運転して頂くためのタイヤのチェック方法についてお話しをさせて頂きます。
目次
- 何年使用していますか?
- 溝は大丈夫?
- まとめ
何年使用していますか?
タイヤは製造されてから何年が経過しているかが重要になります。
実は、タイヤには製造年月が刻印されています。
タイヤのサイドウォール(側面)と言われている「ホイールに近い部分に記載」されていることが多く、タイヤをグルっと見渡すと見つけることができます。
画像:製造年月
上の写真では、「 3318 」という数字が刻印されおり、この「 3318 」が「製造年月」を示しており、
「 3318 」の「 33・・ 」は8週と読み取り、おおそよ6月頃と言うことになります。
「 3318 」の「 ・・ 18」は年を表しており、2018年の「 ・・18 」を表しています。
これを合わせると「 3318 」は「 2018の6月頃 」に製造されたタイヤになります。
※このタイヤ製造年月の刻印は、タイヤの表裏どちらかにしか記載がないのでタイヤが
装着されていると見ることができない場合もあります。
溝は大丈夫?
「スリップサインが出たらタイヤ交換」という認識をしている方は多くいらっしゃるかと思います。
しかし実際、どんなサインなのか、どこについているのか、どう見るのかまで知らない方もいらっしゃると思います。
スリップサインは、タイヤのトレッド溝の部分にある「タイヤの使用限界を表す目安」です。通常、トレッド面(溝ある面)の4~9ヵ所に設置されています。
日本では法律で「いずれの部分においても1.6mm以上の深さを有すること」と明記されています。
画像:スリップサイン
その基準となる「1.6mm」を判断するための目安となる印が「スリップサイン」です。タイヤの側面をよく見ると、△の印が何ヶ所かについています。その印がある箇所のトレッドの溝を見ると、1部分が浅くなっているのがわかると思います。これがスリップサインであり、この箇所だけ高さ1.6mmになっています。タイヤが擦り減ってこのスリップサインと同じ深さ(高さ)になると、使用限界値である1.6mmということになります。
では、スリップサインに対して「プラットフォーム」という単語があります。
これはスタッドレスタイヤについているものですので、「スタッドレスタイヤとしての使用限界を表す目安」です。
スタッドレスタイヤは、雪をつかまえて走行する為に、溝が深く、サイプ構造のブロックパターンやトレッドのコンパウンドが柔らかいのが特徴です。タイヤが擦り減って溝が浅くなってくると、スタッドレスタイヤとしての機能を十分に発揮できなくなってきます。この目安が「プラットフォーム」であり、溝の深さは新品の50%を表しています。
画像:プラットフォーム
スリップサインと同じようにタイヤ側面に印がついていますが、プラットフォームのサインは矢印です。プラットフォームが露出した時点で、新品から50%摩耗したということです。残り溝が50%以下になるとスタッドレスタイヤとしては使用できません。(使用限界)しかし夏タイヤとしては、使用が可能です。プラットフォームが摩耗すると残り溝1.6mmでスリップサインが現れます。プラットフォームが出たタイヤは夏タイヤとして使用はできますが、スタッドレスタイヤとしての性能は期待できませんので、冬到来前には交換が必要になります。「スリップサイン」とは、タイヤの使用限界を示す基準であり、「プラットフォーム」とはスタッドレスタイヤの使用限界を示す基準の違いです。
まとめ
スタッドレスタイヤの寿命の寿命は、まず期間としては3シーズン(3年)ぐらいです。最近はメーカーもロングライフに力を入れていて、それでも最長で5シーズン(5年)が
限界だと思います。
それ以上は、たとえ溝がかなり残っていても使用しないほうがいいでしょう。
使わなくても劣化する原因はゴムの「硬化」です。タイヤに使われているゴムは「生もの」です。内部から油分が徐々に抜けていくことで、タイヤがカチカチになってしまうし、最悪は細かいヒビ割れも出てくる。こうなると凍った路面に食いつくことなどは難しくなってきます。
ということで、上記でお話ししました「製造年月」、「プラットフォーム」を是非確かめて頂いて、安全確認をしてみて頂けたら幸いです!!
そして、何かご不明な点がございましたら是非ご来店下さいませ!!
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